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テレビなし [家庭]

リビングのテレビ、とうとう映らなくなった。

半年くらい前から、スイッチを入れて映像がつくまで、2,3秒かかるようになっていた。

結婚したときに購入した、10年前のSONYのブラウン管。

いい加減、化石のような、薄くもない、ハイビジョンでもないただの大きいテレビ。

まあ、壊れるのも無理はない。

10年の間、2回も引越しているし。

 

もともと、我が家はあまりテレビを見ない。

子供達が小さい頃、教育テレビは毎日見ていた。朝と夕。

その間に家事をしたり。それも、もう見なくなって何年になるだろう。

その他、朝は時計代わりにニュース番組をつけてはいるが、あまり真剣には見ていない。

子供達が見るアニメも決まっている。

コナン、ポケモン、ドラえもん。

日曜朝の戦隊物。

それくらい。

あとは、時々「不思議大自然」「ダーウィン」のような科学、自然教育番組を見る程度。

見たい番組が終わったら、習慣的にテレビを消すので、テレビがついている時間は一日

1時間から1時間半程度。

私もドラマを観るより、本を読みたいし、何より本当に観たいと思う番組がない。

その時間を他に使いたい。

観たい映画は借りてみるし。

DVDもPCで見るのほうが画像もいいし。

夫も帰りが遅い上に、もともとあまりテレビを見ない。

ニュースを時々チェックするだけ。

で、ますますテレビの出番なし。

 

だから、テレビの調子が悪くなってもあまり不便を感じていなかった。

そろそろ新しいの買おうか~、どれにする~と言いつつ、今まで来てしまった。

 

そしてとうとう。しばらく前から全く画像が出なくなった。音声のみ。

で、

昔むかしのテレビのように、「ばこん!」と叩いてみた。

映った。

子供達、面白がる。

・・・・・・・・しばらくそれで、遊んでしまった・・・・・・・

 

スイッチ入れる→映らない→「ばこん!」→変な色の映像→「ばこん!」→まともな映像

 

こんなことを毎日繰り返していたので、ますます調子が悪くなり、とうとう本当に何をやっても

映らなくなってしまった・・・かわいそうなテレビ。

 

リビングの死んでしまったテレビはそのまま今も放置されている。

そして子供達は見たいアニメのために、その時間になったら、夫と私の寝室に行く。

そこにも小さめのテレビが置いてあるから。

私達のベッドに、長男と次男が並んで腰掛け、アニメなんかを並んで見てる。

アニメが終わったら、またリビングか遊び部屋か、家族の書斎に戻ってくる。

ベッドとクローゼットだけの寝室にいてもつまらないのだ、2人とも。

 

リビングにテレビの音が流れないので、私は静けさを満喫する。

好きな音楽を小さく流したり、時にはラジオにしたり。

快適だ。リビングが静かで、穏やかで。

聞きたくもないCMソングや、うるさいだけのタレントの声を聞かずにすんで。

 

私はテレビが嫌いなわけじゃない。

共働きの家庭で育ったので、両親がいない時は寂しさを紛らわすためにほとんど

テレビをつけっぱなしだったほどだ。

歌番組も大好きだった。

ドラマだって数え切れないほど見た。

ワイドショーばかり見ていた時期もあった。

 

でももう今は、テレビは必要ない。

見たいものもない。

リビングの静けさ、子供たちのテレビ時間のメリハリ。

これ以上の効用はない気がしてきた。 

 

今もなお、リビングの一番いい場所に鎮座している、もう映らないテレビ。

捨てられもせず、交代要員も来ず、ただただそこにあるだけのテレビ。

 

彼はいつまで、このリビングにいるのだろう。

 

映らなくなったことで、かえって存在感が増す不思議なテレビ。

 

壊れたテレビが今日もまた、私に問いかける。

リビングに本当にテレビは必要なのか。

我が家にとって、テレビとは何なのか。

答えはもう出ているのかも知れない。

 

 


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コメント 8

ぷぅちん

ケーブルテレビが1日中かかり、朝の時計はTVという生活を
送っている我が家ですが、一人の時はテレビを消しています。
リビングにオーディオがないのでDVDプレイヤーにCDいれて、
TVの画面は真っ青で音楽を聴くという奇妙なことをしたり・・。
TVを叩いて直す、懐かしかった(´∇`)♪
by ぷぅちん (2006-11-03 06:57) 

りうが

たたきましたね~テレビ(笑)今じゃ考えられないですが(液晶なので。)

ウチも教育テレビは朝はつけます。食事終わってから。あと、日曜の朝のコドモタイム。日曜の夜の鉄腕ダッシュ(笑)
そして上が好きなのは医療系の番組、ドクターコトーや、医療最前線!みたいなの。アニメも好きですが、あまり見せません。
テレビ無くても平気なリビング、ワタシも目指していますが今はまだ無理です・・・
テレビより、会話や音楽を楽しみたいですよね~
by りうが (2006-11-06 11:35) 

Shun

TV不要とまでは言えませんが、わが家ではダラダラとつけっ放しにはしないようにしています。メリハリは大事かなと思います。

なんやかんやと考えているうちにすっかり機を逸してしまいましたが、長男さんの友人関係の記事、いろいろと考えさせられました。
わが子を私立に行かせたかった理由の一つに、複雑な家庭環境の親子や不適格な教師 etc.がいない環境で小学校生活を送らせたいという思いもありました。厄介なことからわが子を守りたい & 厄介なことに自分が関わりたくない という思いです。
でも、どこに行ってもいろいろな人がいて、(確率の違いはあるかもしれませんが)嫌な思いをせずに過ごすことは不可能なのでしょう。
ゆうこりんさんの記事を読んでいて、親として求められるのは不快な出来事の排除ではなく、そういったことが起きた時に逃げずにしっかりと受け止め、子どものために断固として行動する強さなんだろうと思い直しました。
未だうまく整理できない部分もありますが、とても参考になりました。ありがとうございました。
by Shun (2006-11-06 22:21) 

ゆうこりん

>ぷぅちんさん
朝はニュース番組を時計代わりにしていましたよ~。壊れるまで。
天気予報が終わったら、家を出る時間、とかね。
我が家のリビングには夫の趣味で、オーディオ機器が設置してありますが、
最近フル活動!
新しいテレビを買うと同時に、今度は音響も新しくしたい様子・・・いらん!
by ゆうこりん (2006-11-08 18:37) 

ゆうこりん

>りうがさん
だいたい今頃までブラウン管のテレビを置いている家もそうそうないですよね・・
いかに我が家がテレビを必要としていないか、です。
PCでDVDも見ますしね。このまま買わないかも、テレビ。
しかし、なんでテレビって、叩くと映るのでしょうか。
そもそもなんで叩くんでしょう。
夫はあまりのアナログさに、笑いを通り越して不機嫌でしたよ~。
たたくな!って叱られちゃった~。
by ゆうこりん (2006-11-08 18:43) 

ゆうこりん

>Shunさん
我が家も寝室にもう一台テレビがあるからこそ、リビングに無くても大丈夫なのですが、全くテレビのない家庭は、それはそれで困りそう。
リビングのほう、どうするか、悩みどころです・・・

私立校進学のメリットは(前にもどこかで書いたような気もしますが)、似た様な家庭環境、経済状況の家庭の子が集まる→価値観が似ているものが集まりやすい、と言うことが挙げられるかと思います。
その裏面が、そっくりそのまま公立校のメリットでもありますね。
何か問題が起こった時、それを解決しようとするうちに、結局親の価値観、子育て観の違いにぶち当たるのだ、と今回の事で身に沁みました。
もしかしたら私立校のほうが、Shunさんの仰る確率論から言えば、過ごしやすく問題解決もしやすいのかもしれません。
優秀な教師が高報酬で私立校に引き抜かれている現実もありますし。
でもだからといって、Shunさんの仰るとおり「厄介なこと」全部を子供の前から排除できるわけでもありませんしね・・・。

私が子供の中学受験で未だに迷っていることの一つに、
「いわゆる”普通”の社会の縮図である公立校でやっていけないようなら、社会に出た後、なおさら子供自信が困るのではないだろうか。」という気持ちがあるからなのです。
市井の現実を知らずして、例えば社会貢献に当たるような仕事が勤まるのか、とか、どんな仕事に就き、どんな生活をしようとも、無人島で暮らすのでない限り人間関係に悩まされ続けるのだから、温室で育てるわけにはいかないのではないだろうか、とか・・・・・・
我が子に苦労させたくない、という気持ちがある一方で、苦労は買ってでもさせるべき、という葛藤があるのです。
私はどちらかと言えば前者の気持ちが強く、夫はやはり後者ですね。

長男は今回の一件でますます成長したと、親ばかながら思います。
少なくともこんな困ったお友達がいるような公立校に行かせなければよかった、とは思いませんでした。辛く嫌な思いもしましたが、今はよかったと思っています。
>>そういったことが起きた時に逃げずにしっかりと受け止め、子どものために   断固として行動する強さ
これが私達夫婦にあったかどうかは自信ありませんが、少なくとも子供に親の必死さと愛情は伝わったのではないかと思います。
そして、先生方との連携が図れたことはケガの功名とも言うべき副産物でした。それは本当にありがたいことでした。

Shunさんがコウタくんに対してお考えになっていることは、私も共感するところや学ぶところも多く、いつも参考にさせて頂いております。
Shunさんのお考えもまたお聞かせください。
by ゆうこりん (2006-11-08 19:22) 

monami-k

うふふ。我が家も”ブラウン管”です!
「はなまるちゃんのお家のテレビ、大きくてりっぱね!」と、お友達に褒められたこともあります。(爆)

さて、Shunさま、ゆうこりんさんのコメントを拝見し
『いわゆる”普通”の社会の縮図である公立校でやっていけないようなら、社会に出た後、なおさら子供自信が困るのではないだろうか。』
に、とても共感しました。

私も中高私立女子高の出身で、
入学当時「なんてへんてこな世界なんだろ?」と思いました。
家庭環境も、育ち方も似ている同質集団。
「世の中には億万長者もホームレスもいて、それが社会というもの。
こんな特殊な守られすぎた環境に、自分の子供を入れるのはやめよう」
などと、生意気に子供心に思ったものです。

その考えは、今もあまり変わりません。
なのに、なぜ我が家では中学受験を選んだかというと、
・心技体と同時に、頭脳を鍛える
・知的刺激と好奇心をはぐくむ
ことを学校教育に求めたいから、なんです。

公立中高でこのことが両立できれば、多分迷わず公立に入れると思います。
でも残念ながら、どちらに重きを置くかを選ばざるを得ないことが多い現実。
なかなか難しい選択です。
by monami-k (2006-11-10 18:09) 

ゆうこりん

>monamiさん
よかった~。ブラウン管仲間がいらして。
液晶のに比べて、ほんと立派ですよね。どーんと居座る壊れたテレビですが。

monamiさんのコメントを拝見して、少しまた気持ちが揺れそうです。
確かに、私立校のほうが資金もあるでしょうし、生徒集めのためにも施設設備を充実させているところが多いかと思います。
そして先生方やカリキュラムも充実しているところも多いでしょう。
ハードもソフトも魅力的です。
そもそも第一に学校は勉強をしに行くところですよね。

私は高校まで共学の公立校で、大学は私立です。
ずっと下からエスカレーター式に上がってきた人たちを、その人間関係の濃さや、親の経済力をうらやましいと思ったこともありますし、なんじゃこの世間知らず集団は!!って思ったこともあります。

私立校の良さを挙げると切りがないですね。
そして、それぞれの学校に特色があって。
一概に言えないほどいいところがあるわけで・・・

公立校のいいところ・・・
「普通」なところ・・・だけ??
自信が無くなってきました・・・
でも、公立校も一概に言えなくなってきましたね。
中高一貫校が益々増えますし、同じ公立中学校でも、地域、学校によって
そのカラーはかなり違うでしょう。
住む場所さえ選べば学校を選べるわけで・・・

ああ、ますます悩みそうです。
何を選択するべきでしょうか。
by ゆうこりん (2006-11-11 10:54) 

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